2025/12/30 09:15
今週(2026年1月3日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が通算22週目の首位を獲得。集計期間がクリスマス当日を含む1週間(12月19日~25日)ということで、同曲を含めてTOP24をホリデー・ソングが独占する記録的なチャートとなった。
1994年にリリースされた「恋人たちのクリスマス」は、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降、ホリデー・シーズン毎に最高位を更新して、2017年12月に初めて9位にTOP10入りし、翌18年には3位まで上昇。発売25年目の2019年12月21日付で遂に通算19曲目の首位に輝いた。
2019年以降の首位獲得週は以下のとおりで、2019年から2026年まで7シーズン連続で1位を獲得した。
・2019年12月21日付(1週目)
・2019年12月28日付(2週目)
・2020年1月4日付(3週目)
・2020年12月19日付(4週目)
・2021年1月2日付(5週目)
・2021年12月25日付(6週目)
・2022年1月1日付(7週目)
・2022年1月8日付(8週目)
・2022年12月17日付(9週目)
・2022年12月24日付(10週目)
・2022年12月31日付(11週目)
・2023年1月7日付(12週目)
・2023年12月23日付(13週目)
・2023年12月30日付(14週目)
・2024年12月14日付(15週目)
・2024年12月21日付(16週目)
・2024年12月28日付(17週目)
・2025年1月4日付(18週目)
・2025年12月13日付(19週目)
・2025年12月20日付(20週目)
・2025年12月27日付(21週目)
・2026年1月3日付(22週目)
「恋人たちのクリスマス」は、今週の集計期間(2025年12月19日~12月25日)において、公式ストリーミング再生数が7,060万回(前週比62%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が3,830万回(前週比37%増加)、セールスは5,000(前週比45%増加)を記録した。
ストリーミング・ソング・チャートでは通算26週目の首位を獲得。エアプレイ・チャートでは前週の15位から今週6位に上昇し、これまでの最高位だった7位を上回る新記録を樹立した。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、5位から3位にTOP3入りしている(最高位は1位/6週間)。
今週「恋人たちのクリスマス」が1位を獲得したことで、マライア・キャリーは(チャート日付で)異なる22年にわたり1位を獲得するという快挙を達成した。この記録は、19曲の首位獲得曲によるもので、以下の5組のアーティストの合計を2倍以上上回っている。
・22年:マライア・キャリー(1990~2000年、2005~06年、2008年、2019~26年)
・10年:ポール・マッカートニー/ウイングス (1971年、1973~76年、1978年、1980年、1982~84年)
※メンバーとして在籍したザ・ビートルズは、1964~70年の7年間で首位を獲得
・10年:ビヨンセ(2003年、2006~09年、2017~18年、2020年、2022年、2024年)
※メンバーとして在籍したデスティニーズ・チャイルドは、1999~2001年の3年間で首位を獲得
・10年:マイケル・ジャクソン (1972年、1979~80年、1983~84年、1987~88年、1991~92年、1995年)
※メンバーとして在籍したジャクソン5は、1970年の1年間で首位を獲得
・10年:テイラー・スウィフト(2012年、2014~15年、2017年、2020~25年)
・10年:マドンナ(1984~87年、1989~92年、1995年、2000年)
以下は、1958年8月4日付から集計がはじまったソング・チャート“Hot 100”における首位獲得週の上位7曲
・22週間:マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(2019~2026年)
・19週間:シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」 (2024年)
・19週間:リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年)
・16週間:モーガン・ウォーレン「ラスト・ナイト」 (2023年)
・16週間:ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシート feat. ジャスティン・ビーバー」(2017年)
・16週間:マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995~1996年)
・15週間:ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022年)
15週間以上首位を獲得した上記の7曲は、全てルミネイトによる集計が始まった1991年以降に首位を獲得したタイトルで、それ以前よりも長く首位を獲得しやすくなったことが分かる。その中でも、マライア・キャリーは2曲のタイトルをもつ唯一のアーティストとなった。
今週「恋人たちのクリスマス」が1位を獲得したことで、マライア・キャリーは首位獲得総週を通算101週目に更新し、2位以下と大差をつけてトップを独走している。
・101週間:マライア・キャリー
・60週間:リアーナ
・59週間:ザ・ビートルズ
・56週間:ドレイク
「恋人たちのクリスマス」は、今週でソング・チャート“Hot 100”におけるランクイン総週を79週目に更新し、女性アーティストとしては史上最長記録を達成した。
・79週間:マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(最高1位/2019~2026年)
・77週間:デュア・リパ「レヴィテイティング」(最高2位/2021年)
・72週間:ビリー・アイリッシュ「ワイルドフラワー」(最高17位/2024年)
・69週間:ブレンダ・リー「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」(最高1位/2023~2024年)
・69週間:リアン・ライムス「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」(最高2位/1997年)
「恋人たちのクリスマス」は、ホリデー・ソング・チャート“Holiday 100”でも今週1位にランクインして、首位獲得週を通算71週目に更新。同チャートの集計が始まったのは2011年からで、チャート総週79週間のうち71週を「恋人たちのクリスマス」が独占している。
先述の通り、今週のチャートは集計期間がクリスマス当日を含む1週間(12月19日~25日)ということで、TOP24をホリデー・ソングが独占する記録的なチャート・アクションを展開した。これは、1~16位をおさえた2025年1月4日付のチャートを大きく上回る新記録となる。
・1位:マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(先週1位)
・2位:ブレンダ・リー「ロッキン・アラウンドザ・クリスマス・ツリー」(先週3位)
・3位:ボビー・ヘルムズ「ジングル・ベル・ロック」(先週2位)
・4位:ワム!「ラスト・クリスマス」(先週4位)
・5位:アリアナ・グランデ「サンタ・テル・ミー」(先週5位)
・6位:ナット・キング・コール「ザ・クリスマス・ソング」(先週6位)
・7位:ディーン・マーティン「レット・イット・スノー」(先週8位)
・8位:ケリー・クラークソン「アンダーニース・ザ・ツリー」(先週7位)
・9位:アンディ・ウィリアムス「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」(先週9位)
・10位:ザ・ロネッツ「そり滑り(Sleigh Ride)」(先週12位)
・11位:ホセ・フェリシアーノ「フェリス・ナビダ」(先週14位)
・12位:バール・アイヴス「ホーリー・ジョリー・クリスマス」(先週16位)
・13位:マイケル・ブーブレ「イッツ・ビギニング・トゥ・ルック・ア・ロット・ライク・クリスマス」(先週13位)
・14位:ダーレン・ラヴ「クリスマス」(先週17位)※最高位更新
・15位:チャック・ベリー「ラン・ルドルフ・ラン」(先週19位)
・16位:ビング・クロスビー「ホワイト・クリスマス」(先週20位)
・17位:フランク・シナトラ「ジングル・ベル」(先週21位)
・18位:ペリー・コモ「イッツ・ビギニング・トゥ・ルック・ア・ロット・ライク・クリスマス」(先週23位)
・19位:アーサー・キット「サンタ・ベイビー」(先週24位)※最高位更新
・20位:ナット・キング・コール「ひいらぎ飾りて(Deck the Hall)」(先週25位)
・21位:エルヴィス・プレスリー「ブルー・クリスマス」(先週27位)
・22位:ジーン・オートリー「サンタクロースがやってくる(Here Comes Santa Claus)」(先週28位)
・23位:ヴィンス・ガラルディ・トリオ「クリスマスタイム・イズ・ヒア」(先週36位)※最高位更新
・24位:イーグルス「ふたりだけのクリスマス(Please Come Home For Christmas)」(先週33位)
故アンディ・ウィリアムスは、「ロンリー・ストリート」が初めてTOP10入りした1959年10月12日付から今週(2026年1月3日付)「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」が9位にランクインするまでの期間を、チャート史上最長の66年2か月3週間に更新した。
「そり滑り」が10位にランクインしたザ・ロネッツは、1963年9月に初めて「ビー・マイ・ベイビー」がTOP10入りしてからの期間を62年3か月1週間に更新し、グループとしての歴代最長記録を打ち出した。
23位に最高位を更新したヴィンス・ガラルディ・トリオは、1963年に「風にまかせて (Cast Your Fate to the Wind)」が最高22位を記録して以来の自己最高位まで、あと1ランクに迫っている。
イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」(24位)は、同曲が1978年のホリデー・シーズンに18位を記録して以来の高順位に到達。これは、1981年2月14日付のチャートで「セヴン・ブリッジズ・ロード」が21位を記録して以来の記録となる。
TOP24以下、非ホリデー・ソングとして最高位にランクインした曲は、Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから大ヒットを記録しているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」で、前週の11位から25位に順位を下げているが、エアプレイ・チャートでは首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は5,830万回/前週比2%増加)。同曲は、ポップ・エアプレイ・チャートでも3週間1位を獲得している。
次週は、クリスマス・ウィーク終了後のチャート(集計期間は12月26日~1月1日)になるため、ホリデー・ソングが一掃されて通常のランキングに戻る。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月2日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
2位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
3位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
4位「ラスト・クリスマス」ワム!
5位「サンタ・テル・ミー」アリアナ・グランデ
6位「ザ・クリスマス・ソング」ナット・キング・コール
7位「レット・イット・スノー」ディーン・マーティン
8位「アンダーニース・ザ・ツリー」ケリー・クラークソン
9位「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウィリアムス
10位「そり滑り」ザ・ロネッツ
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